静かな帝国の片隅で、夜に宛てた手紙を書く。
王国は、帝国へ。 少女は、怪盗へ。
英雄は夜を駆ける。 帝王は夜に沈む。
声なき声に耳を澄ます。 ほら、鐘の音が聞こえるよ。
檻の中で息をする。 いつも通りに、耳を澄ませて。
崩れる、失う、希望をつかむ。
雪が光る。赤く光る。 涙は枯れ、凍り付く。
知ってほしくなかった。 大好きなままで、いてほしかった。
どれが、だれが、真実か。 誰の言葉を信じるか。

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