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静かな帝国の片隅で、夜に宛てた手紙を書く。
王国は、帝国へ。 少女は、怪盗へ。
英雄は夜を駆ける。 帝王は夜に沈む。
檻の中で息をする。 いつも通りに、耳を澄ませて。
知ってほしくなかった。 大好きなままで、いてほしかった。
森の記憶は、今も心の中に。